背面を使うという選択肢、YotaPhone 2はディスプレイを2つ持つ
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なぜスマートフォンは前面ディスプレイしか持たないのだろうか。ゲームをするにも相手がいないとつまらない。片側しか印刷されてない本なんてもってのほか。耳も目も愛も 2 つで 1 つ。スマートフォンだってそうあるべきだ。ーー背面にもディスプレイを備えたスマートフォンを作ろう。
YotaPhone 2
YotaPhone 2 は 2014 年末に発売されたロシア発のスマートフォンです。その最大の特徴は、誰もが驚くであろう背面に備え付けれれている E-Ink ディスプレイです。画面切り替え時のみしかバッテリーを消費しないため、ディスプレイを使い分けることで長時間の使用が期待されます。最近では Kindle を初めとする E-Ink ディスプレイを搭載した様々なデバイスが登場していますが、E-Ink スマートフォンは今でも YotaPhone の代名詞です。
また、今回購入したのはロシアのオリジナル版 YD201 ではなく、安値でばらまかれている中華版 YD206(開封後に公式 ROM へ変更)です。対応バンドに違いがあります。
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モデル番号 | YD206 |
OS | Android 4.4.3(32-bit) |
ディスプレイ | 5.0 インチ:1920×1080 |
E-Ink ディスプレイ | 4.7 インチ:960×540 リフレッシュレート:0.12 sec |
CPU | Qualcomm Snapdragon 800 Quad core 2.26GHz |
GPU | Adreno 330 |
RAM | 2GB |
内部ストレージ | 32GB |
外部ストレージ | 拡張不可 |
バッテリー | 2500mAh |
3G | WCDMA 850/900/1900/2100MHz |
4G | FDD-LTE 1800/2100MHz |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.0 |
SIM サイズ | nanoSIM |
カメラ | メイン:8MP AF, LED Flash イン:2.1MP |
魅せる化粧箱
高級感あふれる重厚感満載の YataPhone 2 の外箱。
マグネットで閉じられていて、PataPata と開くと、
YotaPhone 2 が現れます。
同梱物
今回購入したものには
- イヤホン
- USB 充電ケーブル(microUSB 2.0)
- SIM ピン
- 充電アダプタ
- 取扱説明書
が入っていました。イヤホンや充電ケーブルは珍しいデザインをしているのでこれだけでも楽しめそうです。一通りのものが入っているためすぐに使い始めることもできます。
本体
メインディスプレイは 5 インチというよくある大きさでもあり、前面からの見た目では至って普通のスマートフォンです。
右側面には電源ボタンと音量ボタンがあります。音量ボタンは SIM トレー(nano)も兼ねており、耐久面に不安はありますがすっきりしたデザインです。
側面上部左側にイヤホンジャック、下部中央にはスピーカーと USB ポートがあります。
全体が丸みを帯びてるためホールド感があります。手に持つと、親指の位置に電源ボタン、ボリュームボタンが配置されているのは高ポイント。
アプリ
YotaPhone 2(YD206)のホーム画面とドロワー。中華アプリがプリインストールされています。約半分は削除不可ですが、全体的に数は少なめ。Google 関連アプリはインストールされていません。
約 25GB のストレージが使えます。現時点の YD206 最新バージョンは Android 4.4.3。
E-Ink ディスプレイ
YotaPhone 2 のアイデンティティである E-Ink ディスプレイです。
自由に壁紙が設定できるメインの「YotaCover」、時計やカレンダーなどの独自ウィジェットが設置可能な「YotaPanel」があります。音楽プレイヤーや電子書籍ウィジェットも搭載されています。これらは専用アプリ「YotaHub」を使うことでカスタムできます。プリインストールされていたゲームアプリも E-Ink 側でプレイできます。
YD206 の最新バージョンは Android 4.4 で止まっていますが、YD201(RU)の ROM を焼くことで YotaPhone の E-Ink ディスプレイはさらに進化します。これらについては別記事でまとめる予定です。
YotaMirror
YotaPhone 2 は、メインディスプレイ側の内容を E-Ink ディスプレイ側で表示することができます。
もちろん動画も再生することができ、魔法学校の新聞を見ているかのような錯覚が楽しめます。ただ、レスポンスは非常に悪く 2 テンポほど遅れます。そのため読み物が主な使用となりそうです。E-Ink の特性上、太陽光下でも完璧に文字を認識できる点も読書との相性バツグンです。
バッテリー
E-Ink は画面の切替時のみに電力を消費します。そのため、E-Ink ディスプレイ使用時のバッテリー持ちはダントツです。公式サイトによれば、読書は 100 時間、マップ使用は 18 時間バッテリーが持つとのこと。また、「YotaEnergy」と呼ばれるバッテリー節約機能も長時間使用に役立ちそうです。
残念なことに、通常のディスプレイを使う場合、バッテリーは GoriGori 減っていきます。
カメラ
夜間、室内での撮影はかなり難しいものがあります。スワイプで簡単に操作できるのですが、使おうという気持ちにはなりません。
また、シャッター音はマナーモードなどで消すことができます。レーザービーム発射時のような音なので聞くおもしろさはあります。
さいごに
発売から約 2 年が経ち、ネットショップでは投げ売り状態です。Web や SNS などは問題なく使用できまが、2016 年の現在においてはハイスペック端末とは言いにくく、高負荷アプリの動作には不満が残ります。
スマートフォンの性能も頭打ちになり、オリジナリティが問われつつある今、YotaPhone はその独自機能によって他スマートフォンと十分差別化できているのではないでしょうか。2017 年に発売が期待されている後継機も、ぜひ独自路線を突っ走ってもらいたいものです。
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