行き着く先はあんこ

UQコミュニケーションズ WiMAXに関する訴訟が6月10日に決着

スポンサーリンク

「ユーザーを馬鹿にし続けた『UQ WiMAX』に対する集団訴訟を起こしませんか?」

この一言から始まった UQ コミュニケーションズ WiMAX に対する訴訟問題。WiMAX2+の速度制限が始まってから約 1 年を迎える 2016 年 6 月 10 日、ついに東京地方裁判所にて最終弁論が行われます。

今回は日本の通信業界に少なからず影響を与えるであろう UQ WiMAX 訴訟問題について振り返りたいと思います。

そもそも UQ WiMAX とは

訴訟問題の前にまず UQ コミュニケーションズが提供する「UQ WiMAX」とはどういったのもなのかを再確認します。

UQ WiMAX とは、回線工事が一切不要でルーターさえ持ち歩けば家でも外でも高速通信が可能になるサービスです。問題となる WiMAX2+の前身にあたる「WiMAX」は通信速度に関して完全無制限で利用できていました。UQ コミュニケーションズも ADSL や光回線の変わりになり得ることをアピールしていて、実際にそのように使う人も現れました。

そして今回の問題に発展した「WiMAX2+」とは、下り最大 220Mbps で通信ができる新サービスのことです。

ことの始まり 3 日間 3GB 制限

ことの発端は 2015 年 5 月 29、30 日ごろのことでした。月間データ通信量制限なしとアピールしていた WiMAX2+に「3 日間で 3GB」制限が始まりました。制限時の速度は非常に遅く、だいたい 800kbps に達しないほどでした。

「ストレスから開放!」「制限なし」と大々的にアピールしていた UQ コミュニケーションズに対する不満が大きくなった結果、WiMAX2+ユーザーの 1 人が「モバイル健全化への一歩」というサイトを立ち上げ、UQ コミュニケーションズに対する訴訟にまで発展しました。

それぞれの主張

WiMAX2+ユーザー側は「契約時には制限されないと聞いていた」「そもそも制限について聞いていない」「データ通信無制限という広告は誇張しすぎ」という主張をする一方で、UQ コミュニケーションズ側は「契約項目には制限についてかかれている」「月間通信量は無制限だが、通信速度については書かれてないので広告は間違いではない」とのことでした。

ちなみに当時 UQ コミュニケーションズが Web サイトに載せていた広告などは以下のサイトから魚拓として見ることができます。

WiMAX2+の現状は

UQ WiMAXの3日間3GB制限についての公式発表

NHK などで問題が取り扱われたことにより UQ コミュニケーションズは 3 日間 3GB 制限の速度を緩めることにしました。そのため現在の制限時の WiMAX2+は「YouTube の標準画質動画をストレスなく見られるスピード」になります。だいたい 8Mbps です。

仮に今回の訴訟行為が無ければ、制限速度緩和はきっとなかったことでしょう。

6 月 10 日 結審

モバイル健全化への一歩」によると、2016 年 6 月 10 日 10 時から民事裁判の最終弁論が行われるとのことです。半年以上に渡る裁判をして、状況に変わりがなければこれをもって結審となります。

さいごに

今回は UQ コミュニケーションズの WiMAX が問題となりましたが、過去には似た事件があり、これからも問題が起こる可能性は十分に考えられます。企業には企業の都合があると思いますが、今回の訴訟結果がどうであれユーザーが利用しやすい通信業界であって欲しいものです。

スポンサーリンク

スポンサーリンク